USIPA:米国の木質ペレット輸出は中断なく継続
新型コロナウイルスの世界的大流行のさなか、米国の産業用木質ペレット生産者は操業を継続し、再生可能木材熱電併給生産に自社製品を利用する世界中の顧客への供給に支障が出ないようにしている。
エンビバやドラックスなどの世界的製造リーダーを含む木質ペレット輸出産業のあらゆる側面を代表する非営利業界団体USIPAは3月20日の声明で、現在までに木質ペレットの生産は影響を受けておらず、米国のサプライチェーン全体が混乱なく稼働し続けていることを会員から報告されていると述べた。
「この前例のない時期に、私たちは影響を受けたすべての人々、そしてCOVID-19ウイルスの封じ込めに取り組んでいる世界中の人々に心を寄せています」とUSIPA事務局長セス・ギンザー氏は述べた。
「COVID-19の感染拡大に関する新たな情報が日々明らかになる中、私たちの業界は従業員の安全と健康、事業を展開する地域社会、そして世界中のお客様への事業継続と供給の信頼性を確保することに注力しています。」ギンサー氏は、連邦レベルでは、米国政府がガイダンスを発行し、エネルギー、木材、木材製品産業などを不可欠な重要インフラとして特定したと述べた。「さらに、米国の多くの州が独自の緊急対策を実施しています。州政府による初期の措置は、木質ペレットが電力と熱供給におけるCOVID-19対応のための戦略的資産と見なされていることを示しています。」
「私たちは、状況が世界規模で急速に変化していることを理解しており、この困難な時期に米国の木質ペレットが引き続き信頼性の高い電力と熱を供給できるよう、米国の連邦および州の機関、そして世界中の会員やパートナーと緊密に協力しています」とギンサー氏は締めくくった。
米国農務省海外農業局によると、2019年、米国は12カ国以上の海外顧客に690万トン弱の木質ペレットを輸出した。最大の輸入国は英国で、ベルギー・ルクセンブルクとデンマークが僅差で続いた。
投稿日時: 2020年4月14日